訪問歯科とは？

訪問歯科の重要性

ご家族の方、介護施設の方へ

訪問歯科で可能な診療内容

訪問歯科では次のような治療・処置を行っています。

治療にあたり準備していただくもの

訪問歯科診療をご利用いただく際には、次のものをご用意ください。

• 健康保険証、介護保険証、障害者手帳、各種受給者証、医療券など
• 電源（機器を使用する場合、コンセントをお借りします）
• 洗面所（うがい用のお水をいただきます。また、うがい後のお水を流す際にお借りします）

ご利用対象者・費用について

• ご利用対象者
  訪問歯科をご利用いただけるのは、お身体が不自由な方や精神的な理由などから1人での通院が難しい方です。具体的には、病気や加齢のために1人での外出に不安がある方や寝たきりの方、認知症のため1人で外出できない方などが対象となります。
• 費用
  訪問歯科の費用には、治療費、歯科訪問診療料、指導料が含まれます。医療保険・介護保険ともに1割負担の場合費用の目安をご紹介します。

• 治療費の目安（お口の状態や治療経過によって金額が変わる場合もあります）

※表は左右にスクロールして確認することができます

専門的な口腔ケアによる効果

入れ歯を清潔に保つためには、2ヶ月に1回程度、歯科医師または歯科衛生士による洗浄や管理指導を受けることが大切だと言われています。また、訪問歯科診療が必要な患者さまの場合は、月に1回程度、プロの手による洗浄が必要です。
歯科医師や歯科衛生士による口腔ケアは、むし歯や歯周病、入れ歯による口内炎などを予防するだけではなく、誤嚥性肺炎の予防にも効果を発揮します。口腔ケアを受けることで、誤嚥性肺炎の発症を約40％、死亡率を約50％抑制できることが分かっているのです。

訪問歯科対応エリア

クリニックより半径16kmが訪問エリアです。
（福岡市中央区、福岡市博多区、福岡市城南区、福岡市早良区、福岡市南区、春日市、大野城市、那珂川市、志免町、宇美町など）

訪問歯科お申し込みの流れ

訪問歯科を希望される際には、次の流れでお申し込みをお願いします。

高齢者の口内環境の特徴

口腔機能低下症

加齢に伴い、だ液の分泌が減るとむし歯や歯周病のリスクが高まり、歯を抜かざるを得ない状況になるケースが増えます。また、食べ物を噛む力や飲み込む力などが弱まり、水を飲むときにむせたり、食事をこぼしたりすることが多くなります。この状態を放置していると、口腔機能低下症と呼ばれる状態に進行します。
口腔機能低下症になると、お口の中の環境は悪化し、お口の機能がさらに低下する口腔機能障害につながる恐れがあります。食事を飲み込むことができなくなると、低栄養やフレイル、サルコペニアにつながり、全身の健康を損なう可能性があるのです。
口腔機能低下症は、治療やトレーニングによって改善が可能です。食事を楽しみながら栄養を摂れるように定期的に口腔ケアを受けるようにしましょう。

オーラルフレイルとは

フレイルとは、加齢によって心身が弱ってきた状態を指す言葉であり、オーラルフレイルは、お口の機能が弱まってきたことを指す造語です。フレイルやオーラルフレイルは、放置しておくと心身がさらに衰弱するだけでなく、さまざまな病気を引き起こす可能性があります。しかし、フレイルもオーラルフレイルも早めに衰えに気付き、適切な対応をすれば健康を取り戻すことができるという共通点があります。

フレイルを予防するために大切と言われる3つの柱

フレイルを予防するためには「身体活動」「社会参加」「栄養」の3つの要素が大きく関係すると言われています。まず、身体を動かすことは筋力の衰えを防ぎ、骨折や転倒などで寝たきりになるリスクを低下させます。次に、社会参加による人とのつながりや社会とのつながりがコミュニケーションの機会を増やし、心の健康を増進させます。さらに、バランスの良い食事によって十分な栄養を摂ることが、口腔機能の維持と身体の健康維持につながるのです。このことからも、口腔ケアは、オーラルフレイルを予防するだけでなく、身体全体の健康維持に重要な役割を果たすと言えるでしょう。